前田歯科クリニック 医院長ブログ

試してガッテン

お久しぶりです前田です。皆さんお元気ですか?私は寒いのが苦手なんですが、何とか元気にやっています。
今回は前にNHKで放送された試してガッテンの内容について患者さんから質問される事が多いので、少しお話しさせもらいます。内容は知らないうちに痛みもなく進む大人の虫歯という事でしたが、歯科医師としてはごく当たり前のことなんですが、意外と僕がずっとみている患者さんからも質問があったりと 自分の中では番組内容はずっと説明していてわかってくれているとばかり思っていたのですが、十分伝わっていなくて、改めてもっと患者さんにわかりやすい説明をしなければと痛感しました。大人の虫歯で慢性的に進んでいるものは通常あまり痛みを感じません、なので自分では気づかないことが多く、何か症状が出たときは神経をとったりまたは歯を抜いたりしなければならなくなることあるのです。定期的に見る事が大事なんですが、その慢性的な小さい虫歯をすべて治療しなければならないかというと、僕はそうは思はないんです。定期的に見れるという事が前提であれば、例えば歯と歯茎の境目にある小さな虫歯は僕は削らない事が多いです。それはその虫歯を治療するとすればその部分を削って白いプラスチックの樹脂を詰め硬化させて研磨をして終了となります。最初のうちはいいのですが、長年の口腔内の環境によりそのプラスチックの表面が摩耗をおこしプラークが溜まりやすくなりその結果歯茎にダメージがきて歯周病が悪化したりする原因となるからです。その方がその歯にとって良くない状態になるので、その小さな虫歯に関しては定期検査をしていき、大きくなる傾向であれば治療として介入していくスタンスでいいと考えるのです。大事なことは自分の歯を極力削らずに健康な状態を保つことと自分の口腔内の状態を把握している医師のもとで定期的に検査をしていく事です。