絶対は難しい?
お久しぶりです。前田です、最近寝苦しい夜が続きますが皆さん体調はいかがでしょうか?
さて今回のテーマは絶対は難しいですが、例えば私たち歯科医師が大学等で学ぶのはこういう症状でこういう状態の時はこの治療します。そしてその治療について勉強し、実技で練習していくのですが、歯科医師歴が長くなるにつれてその状態に遭遇した場合でもそこには年齢、性別、体格、歯並び、顎の形、筋肉のつき方、癖などその状態としても実にいろんなケースがありその全てのケースにおいてこの治療が絶対正しいというのは少し無理があるかなと思います。
治療においては原則はあるため、それを軸にその人その人過去に似たような人がいればあの人の時はこの治療や薬が有効だったとか、このやり方がよかったなとか比べながら行えるのです。こういった所はやはり経験が有効に生きてきます。
昔新しい器具の説明会にいった時、親子で歯科医の方がいてお父さんの方の先生はこの新しいのはいいよといい、息子さんの方はイマイチだと言っているのがおもしろいなあと思ったのを思い出されるのですが、普通年配の先生の方がこだわりが強くて長年使っている道具で十分だといい、新しい製品を毛嫌いしそうなイメージがあったのにその時は逆だったからです。今思うとそ
との道具はそれだけである治療の全てがまかなえるという触れ込みだったんですが、そこに少し無理があり若い先生はその説明通りにやっているのにうまくいかない、かたやベテランの先生は全てをそれでやるのではなくその治療のある部分をそれを使う、ただそのある部分をやることに関しては非常に使える道具だったんではないかと今は思うんです。ただそういった事は経験から生まれるとしかいいようがありません。自分も今なにをする事がベストなのかを常に考え続けなければならないと肝に銘じる毎日です。ではまた次のブログで。